Rancilio Silvia Pro
エスプレッソマシーンのSilviaはシングルボイラーでしたが、Proバージョンではデュアルボイラー化しています。
Proとはいえシングルグループなので大きなカフェには向きませんが、左側にティー用のノズルも追加されていたりとお店での使用も考慮された構成になっています。
- 安定した性能で人気が高い
- 温度管理はサーモスタット
- マイナーチェンジによりいくつかのバージョンがある
- 非公式にPID改造キットなどが販売されている
温度管理
エスプレッソマシーンの抽出温度は大きくわけるとサーモスタット式か、PIDコントローラー式の2つになります。
温度安定性はトップクラスのエスプレッソマシンと同等の性能となっているようです。
またモニターが搭載されたため、タイミングによって温度を予想する必要はなく安心して利用することが出来ます。
サーモスタット
サーモスタット式はある一定の温度になると加熱をやめ、ある程度温度が下がると加熱が開始される方式です。
この方式のメリットはコストを安く作ることが出来る反面、細かく温度管理をすることが難しい点になります。
つまりエスプレッソに最適な抽出温度でない場合が多いというデメリットがあります。
PIDコントローラー
サーモスタットが一定の温度の範囲内で上下を繰り返すため、温度が安定しないという問題がありました。
その問題を解決するのがPIDコントローラーです。
PIDコントローラーは現在の温度から温度変化を予測し、細かくヒーターの電源ON/OFFを繰り返すことにより精度の高い温度管理が可能になります。
デメリットはヒーターを細かくON/OFFする必要があるため、SSRという高速かつON/OFF耐久性の高い部品を利用する必要があるためサーモスタットと比べると部品は10倍以上のコストになります。
Silvia Pro では2つのボイラーに対応し、2つのPIDコントローラーが採用されています。
パワフルなスチーム
1Lのスチーム専用のボイラーが搭載されたため安定したスチーミングが可能です。
また写真を見る限り、Silviaに比べスチームノズルが長くなっており壁際等に設置する場合でもスチームの自由度が少し増しているように思います。
価格
参考価格としてSeattle Coffee Gear ではSilvia Pro は $1,690(およそ187,000円)となっています。
ProでないSilviaは$775(およそ85,000円)のため、2倍以上の値段差があります。この価格帯には他社からもプロ向けマシンが発売されているため迷う所です。
レビュー動画
こちらはSeattle Coffee Gear のレビュー動画です。
まとめ
Proと名がついても差し支えない内容にアップグレードされていますが、その分お値段もかなり上がってしまいましたね。