Raspberry Pi 5 発売開始!どれ買う?
ついにでたー!
購入先はどこ?
Amazonなどでも発売が開始されており、2/13時点でアマゾン価格は若干高めですが、今後徐々に落ち着いていくものと思われます。キットもまだまだ出揃っておらず、発売直後は購入が難しいかもしれません。
海外での在庫状況も以前のPi4と比べかなり安定しており、数ヶ月程度は品切れも発生しそうですが長期的には問題なさそうに見えます。
記事執筆時点の税込み価格です。
- アマゾン 15,000 ~ 35,000円程度
- スイッチサイエンス 4GB 11,770円
- スイッチサイエンス 8GB 15,290円
- KSY 4GB 11,000円
- KSY 8GB 14,850円
- マルツ 4GB 11,990円
- マルツ 8GB 15,950円
Digikeyでも販売されているようですが、購入された方の話では技適マークがついていないようでしたのでご注意ください。
正規代理店の値段は若干KSYが安いかな、、という程度となっています。Amazonの価格と比べると誤差といっても過言でないレベルです。ただし本体だけでは使うことができないので、必要となるモノたちを紹介していきます。
日本国内で電波を正しく使うためのルールで、このため諸外国での発売から遅れて日本国内での発売開始が遅ることが多々あります。アマゾンなどでは技適取得済みでない本体も売られていますので、購入後に本体もしくは箱に技適マークが印刷されていることを確認してください。
本体以外に必要になるもの
本体以外で動作させるために絶対必要なものは、MicroSDカード、電源、マウス、キーボードが必要です。
MicroSDカード
基本的にどんなMicroSDカードを使っても劇的に大きな差は出ませんが、SAMSUNGやSanDiskなどの有名なメーカーのものの方が安心です。
容量は32GBもあれば十分な事も多いですが、価格差もそれほど大きくないため予算に余裕があれば大きめのものがおすすめです。
記事執筆時点で SanDisk 128GB は 2,500円程度です。
有名なメーカーの製品は開発時にテスト対象となることが多く、製品の開発中に問題が解消されているか、「このカードはサポートしていません」のような公式発表がなされることが多くあります。しかし、マイナーで聞いたことが無いようなメーカーの製品はテストも情報も少ないため、あまりオススメとはいいにくい状況にあります。
MicroHDMI ケーブル
地味に無いと困るのがMicroHDMIケーブル。ラズベリーパイ側は小さいタイプのMicroHDMIコネクタになっているのでもしケーブルを持っていない場合は物理的に接続ができません。
モニター
インターネットや、動画視聴目的であればモニターも必要です。しかしサーバー用途として利用するようなセットアップの際に一時的に利用するだけであればテレビでも代用できるケースもあります。
USB-C電源
公式電源を使うかどうかは忠誠心が試されるぞ!
ラズベリーパイ5では以前より大きな電力が必要となりました。ここで注意する点は 画像中に Output 5.1v==5.0A の記載があるかどうかになります。この記載が無い場合ラズベリーパイのピークパフォーマンスやUSBへの給電が制限されるため、後々困る場合があるかもしれません。ちなみに 5v 5A / 5.0v 5.0Aと記載されていても意味合い的にはほぼ同じです。
ラズベリーパイで必要なのは 5V だったのになぜ、5.1V になっているのか気になる方もいると思います。私もそうです。
完全にオフトピックな電気や許容される範囲の話題になりますので、結論だけ書きますが、このケースでは 5.1V は 5V とみなして大丈夫です。逆に低い 4.8v だと問題が起きそうな雰囲気があります。
しかし普通にインターネットや動画を見るには 5V 3A でも問題なく動作したため、もしUSBにたくさん接続したり、PCIeを使うなどの予定がある場合にはチェックをしたほうが良さそうです。
マウスとキーボード
小さくともパソコンなので、マウスとキーボードが必要になります。
すでにUSBマウスやキーボードを持っていたら買う必要はもちろんありません。ラズベリーパイ5はBluetoothマウスやキーボードを使うことができますが、そのメニューを表示させるために有線接続のものが必要になります。
有線接続せずにBuletoothセットアップする方法は難易度が高いっ!
あったほうが良いもの
ケース
ラズベリーパイ公式から発売されているものに限らず、すでにいろいろ発売されています。ケースについては性能より見た目重視でカッコイイものを選んでおけば気分が盛り上がります。
ちなみに公式ケースにはファンが内蔵されているので、ファンは別途購入する必要はありません。
ちなみに性能はそこそこで、このケースより次に紹介するヒートシンク一体型ファンの方が圧倒的に高性能です。
基板むき出しで使うとGPIOピンなどが触れる状態になっているため、誤ってドライバーを当てたりすると短絡させてしまったりするリスクがあります。ケースは安全面という意味でも利用がオススメです。
どうせいじる時はケースから出して使うんですけどね・・・
ヒートシンク
ラズベリーパイ公式のヒートシンクとファンが一体化した製品が発売されています。
Pi5はかなり熱が出るので、性能をフルに発揮させるためには必須とも言えます。
ちなみにこのヒートシンクをつけていると公式ケースのファンが使えませんが、公式ケースはファンの部分だけ取り外す事が可能なため、使うことは出来ます。若干心がざわつきます。
極限まで使い込むなら
個人的にオススメはRaspberry Pi 5 を NVMe SSDで利用する方法です。PIMORONIなどから発売されており、性能向上に対してのコスパが良いのでオススメです。ちなみにSSD化したRaspberry Pi 5は普段使いのPCと同等レベルで使うことが出来ています。普通にVS Codeや動画などを見るのに差がほぼありません。
もちろんSSDから起動させることもできるので、これまでディスクアクセスが遅くて辛かったような巨大プロジェクトのビルドなどもためらうことなく実施できるようになりました。
ffmpegとかOpenCVのビルドは辛かった・・・
私はたまたま余っていた Samsung 980 シリーズを使いました。
一部相性の悪いSSDもあったりするため、購入する前に注意が必要です。
動作確認済みSSDリスト
公式サイトに記載されている動作確認済みリストです。
- AData Legend 700
- AData Legend 800
- AData XPG SX8200 Pro
- Axe Memory Generic Drive
- Crucial P2 M.2
- Crucial P3 M.2
- Crucial P3 Plus M.2
- Inland PCIe NVMe SSD
- Kingston KC3000
- Kioxia Exceria NVMe SSD
- Kioxia Exceria G2 NVMe SSD
- Lexar NM620
- Lexar NM710
- Netac NV2000 NVMe SSD
- Netac NV3000 NVMe SSD
- Origin Inception TLC830 Pro NVMe
- Patriot P300
- Patriot P310
- PNY CS1030
- Sabrent Rocket 4.0
- Sabrent Rocket Nano
- Samsung 980
- Samsung 980 Pro (500GB/1TB)
- Team MP33
- Western Digital Black SN750 SE (Phison Controller)
もし試してやるぜ!という以外の目的が無ければ以下のSSDは避けたほうが無難です
WD Green/Blue/Red/Blackシリーズでは問題が発生するようです。
- Kioxia BG4 2230. パフォーマンスにバラツキあり、高温になる。
- Samsung 970 EVO Plus. 高温になる。高負荷時に問題が発生するとレポート有
- Samsung 980 Pro (250GB). このサイズのみ動作しないとレポート有
- WD Blue SN550. ストレージとして利用可能であるものの、起動できない。
- WD Red SN700. 初回起動が非常に遅い、起動可能。
- WD SN740. 動作するハズ。YMMV.
- WD Black SN770. 動作するハズ。YMMV.
2024/05/14 更新:ついにラズベリーパイ公式のNVMeSSD利用可能なアダプターが発売開始されました。お値段$12と安めです。
https://www.raspberrypi.com/news/m-2-hat-on-sale-now-for-12/
セットで買うべきか?
もし初めてラズベリーパイを購入される場合は基本的にセットの方が安い場合が多いのでオススメですが、MicroSDカードや電源(5V3Aでも動く)を持っている場合は、単品でボードだけ購入されても良いと思います。
発売から間もない2024年2月時点ではかなりのぼったくりもありますので、バラバラに買っても安い場合も多々あります。
個人的にはセットは以下のような構成だと最高ですが、公式電源はPSEマークがついていないため現在国内では購入出来ません。
もし売っている場合はその会社の倫理観に問題があります。
- Raspberry Pi 5 本体
- MicroSDカード 最低32GBほしい
- Raspberry Pi 5 公式 27W USB-C Power Supply
- Raspberry Pi 5 公式ケース(ファン付き)
ちなみにPIMORONIで買うと海外通販になるので、日本国内向け製品と異なり技適マークがついているかどうかはわかりませんのでご注意ください。私が購入した時点では技適マークはついていませんでした。
セットで買う時のチェックポイント
アマゾンなどで販売されているセットではなぜか Pi 5 と検索しても古い Pi 4 などが引っかかるので、以下のチェックポイントを見ていくことがオススメです。
- Raspberry Pi 5 が付属していること(4じゃないよねって確認)
- 電源(ACアダプター)が 5V 5A 出力に対応しているか
- 有名メーカーのSDカードが付属しているか
ついに発売された Raspberry Pi 5 で何をしようかワクワクしてます
重要:買うべき金額は
4GB 12,000円、8GBモデル 16,000円以下であれば普通です。ソレ以上は何かおかしいです。つまりセットで買って30,000円を超えている場合はかなり豪華な付属品がついていないとおかしいという話になります。