オーディオ編集アプリ Audacity のプライバシー・ポリシー変更
人気オーディオ編集ソフトAudacityのプライバシー・ポリシー変更で懸念の声が広がっています。
Audacityはオープンソースの高機能オーディオ編集アプリです。プロでも愛用している方いるほど、非常に人気がありますが突如プライバシーポリシーが変更されました。
- 初リリースは2000年5月28日で、およそ20年の歴史
- フリーのオーディオ編集アプリといえばこのアプリという程に有名
- 合計1億回以上のダウンロード数
- 2021年3月に9年ぶりのVersion 3がリリースされた
- Win/Mac/Linuxのマルチプラットフォームに対応
Muse Group による Audacity 買収
Audacityは2021年4月にMuse Groupに買収されています(金額や条件は非公開)
- Eugeny Naidenov氏により設立
- Muse Group自体もAudacityを買収する直前に設立された企業
- 他の主なプロダクトはUltimate Guitar,MuseScore,Tonebridge
買収後のプライバシー・ポリシー変更
買収してからまもなくのプライバシー・ポリシー更新となったものの、文面の不透明さから問題になっています。
問題となっている箇所は"Data necessary for law enforcement, litigation and authorities’ requests (if any)"となっている部分で、これはオンラインサービス(SaaS)ではよくある文言になりますが、デスクトップアプリではかなり異質なものであるため多数のユーザーが何故このようなポリシー変更が必要であったのか波紋が広がっている。
今後の見通し
しかしAudacityはオープンソースソフトウェアとして開発が継続されているため、コードの透明性という部分で見ると現時点ではユーザー情報を送信するようなものは見当たりません
オープンソースソフトウェア(英: Open Source Software、略称: OSS)とは、利用者の目的を問わずソースコードを使用、調査、再利用、修正、拡張、再配布が可能なソフトウェアの総称である。
From Wikipedia
個人的にはこのソフトウェアはアプリを作成する際に音声を録音して、編集にいつも使っていたアプリであったのでアプリ本体でなく、それ以外の部分でこのような混乱を招いてしまったのは残念だなと思います。
極論で言えば、このポリシーがある限りスクリーンショットや、ファイルの送信も規約に書いてあるとおりということになるのでそのような機能が実装されたとしてもおかしくはありません。
特にデスクトップアプリとして、そのような機能を意図的に実装しない限りはこのプライバシー・ポリシーの項目自体が不必要であるハズです。
不要であれば、ポリシーから取り除く等の対応がなされ、余計な不安を感じさせない状態になると良いように思います。
まとめ
アプリ自体は良いので早く解決して欲しい!
References
- Audacity DESKTOP PRIVACY NOTICE (https://www.audacityteam.org/about/desktop-privacy-notice/)
- Muse Group (https://mu.se/about)